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略縁起

蓮華院は世音山蓮花院妙智寺と云う、真言宗の寺院です。
本尊は不動明王。入口から入って右手に鐘楼、正面に本堂(観音堂)があります。 創立当時の資料などは現存してないですが、口碑によると建仁元年(1201年)に寂蓮法師が 東国巡行の際、里人とはかり堂閣一宇を創立し、千手観世音を本尊としたのが始まりとされています。

広い境内は四季折々の風情が楽しめ、春には、つづじやさつきが咲き、夏には、境内一面に百日紅が咲きほこります。 秋には、銀杏や紅葉が紅葉し、冬には、椿や山茶花が寒空に映えます。
また、かの新田貞義が鎌倉攻めの際、必勝を祈願した黒須観音の存在で名のある古刹です。

当寺は、武蔵野三十三観音霊場の十八番札所になっています。

黒須観音

入口正面に当たる観音堂は、天保6年(1835年)に再建されたもので、 方形造り瓦葺きの屋根の大規模な建築で、欄間などに見られる彫刻は精巧なものです。
また、観音堂内の天井には、東松山出身の狩野派画家江野梅青による花鳥の色彩絵が、見ごとに描かれています。